「仕事と家庭の両立が大変で毎日疲れる」「ワークライフバランスを実現したい」
あなたも仕事と家庭の両立についての悩みを抱えていませんか?
病院勤務から訪問看護ステーションや施設などへの転職を考えていても、不安を感じている方もいるでしょう。

石橋ゆみさん
30代で2児の母親である筆者も、病院勤務していたころは仕事と家事・育児の両立に悩みを抱えていました。
本記事では仕事と家庭を両立して、自分にあった働き方を見つけられるように、おすすめの転職先を3つ紹介します。それぞれのメリットやデメリットも解説していますので、参考にしてください。
また、訪問看護ステーションへ転職し、ワークライフバランスを実現した筆者の体験談も紹介しています。最後まで読み進めることで、ご自分にあった働き方を見つけるヒントが見つかるかもしれません。ぜひ、ご覧ください。
仕事と家庭の両立に転職がおすすめな理由


仕事と家庭の両立に悩んでいる方に転職がおすすめな理由はいくつかあります。
柔軟な勤務体系や業務量の軽減によって、心身の負担が和らぎ、家族との時間にも余裕が生まれます。さらに、退職による収入の不安を避けつつ、新たな働き方を模索できるのも大きな利点です。



石橋ゆみさん
本章では、それぞれについて詳しく解説しますので、参考にしてください。
柔軟な勤務体系で家庭と両立しやすい
「時短勤務」「週3勤務」「シフト調整の自由度」など、柔軟な勤務が可能な職場へ転職することで、家庭の事情に合わせた働き方を実現しやすくなります。保育園や学校行事にも対応しやすく、子育てと仕事の両立につながります。
業務量が減って体や心の負担が軽減する
たとえば、急性期病院では、いつ患者さんの容態が急変するかわからず、緊張する場面が多々あります。書類業務や急な残業などが重なり、精神的負担となる場合もあります。
その点、訪問看護ステーションや施設では病状が安定した方が対象となるので、患者さんの入れ替わりや業務内容が落ち着いている印象です。



石橋ゆみさん
対象や業務内容によって、身体的にも精神的にも負担なく働ける可能性があります。
キャリア継続により経済的に安定する
仕事を辞めてしまうと、再就職のハードルが上がったり、収入が減ったりするリスクを考える方もいるのではないでしょうか。



石橋ゆみさん
勤務体系や業務内容、職場の雰囲気など、自分に合った環境へと変えて仕事を継続すると、収入の確保とキャリアアップのチャンスを維持できます。
ワーママ理学療法士におすすめ転職先3選


子育て中のママ理学療法士におすすめの転職先3つを紹介します。
訪問看護ステーション、介護保険施設・有料老人ホーム、クリニック・診療所、それぞれ勤務体系や職場環境、業務内容などに特徴があります。各転職先の特徴に触れながら、勤務した際に考えられる具体的なメリット・デメリットをまとめました。



石橋ゆみさん
自分に合った転職先を見つけるヒントになれば幸いです。
1.訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは、療養している方の自宅などに看護師や理学療法士などが訪問し、医療ケアやリハビリテーションを提供する事業所です。[1]



石橋ゆみさん
訪問看護ステーションへ転職するメリット・デメリットは以下になります。
メリット
- 勤務時間や訪問件数を自分で調整しやすい
- 通院できない方のサポートができ、やりがいがある
- 直行直帰可能な場合も多く、通勤時間を削減できる
デメリット
- 最初は一人で訪問することに不安を感じる場合もある
- 自動車の運転が必要な場合が多く、人によっては慣れるまで大変
- 訪問先でのトラブルや緊急時の対応に備えて、心構えが必要
2.介護保険施設・有料老人ホームなど
介護保険施設とは、要介護高齢者を対象とした入所施設です。介護老人保健施設、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護医療院があります。[2]また、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの高齢者向け住まいも理学療法士が関わる施設の一つです。[3]



石橋ゆみさん
介護保険施設や有料老人ホームなどへ転職するメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
- 急性期病棟のような緊迫感が少なく、ゆったり働ける場合がある
- 施設入所の方とは長く関われる場合があり、信頼関係が築きやすい
- 勤務曜日や時間が固定されやすく、生活リズムが整う
デメリット
- 一人の利用者に費やせる治療時間が短いため、スキル面で物足りなさを感じる
- 人員体制や待遇は施設により差が大きい
- 土日勤務を求められる施設もある
3.クリニック・診療所
クリニック・診療所は入院設備を持たない、または19人以下の患者さんが入院可能な医療施設です。[4]外来リハビリを提供している施設もあり、理学療法士の転職先の一つとなります。1日に対応する患者数が多く、短時間での効果的な施術が求められ、効率的に業務を遂行するスキルや専門的な知識が必要とされます。



石橋ゆみさん
クリニック・診療所へ転職するメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット
- 定時退勤がしやすく、生活のリズムが安定しやすい
- 外来対応が中心で、重症例への対応は少ない
- 病院よりも職員数が小規模なため、落ち着いた環境で仕事ができる
デメリット
- 給与水準は病院勤務に比べて低い場合がある
- 求人数が少なく、募集のタイミングに限りがある
- クリニックによっては対応疾患に限りがあり、理学療法の対象が狭くなる可能性もある
30代ワーママ理学療法士の転職体験談


2児の母でもある筆者は、30代で病院から訪問看護ステーションに転職しました。子育てと仕事を両立しながら、無理なく働ける環境を求めて選んだ転職先で、ワークライフバランスを実現できたと感じています。



石橋ゆみさん
筆者が30代で転職した理由や訪問看護ステーションでの実際の仕事内容について、実体験をもとにお伝えします。
30代で訪問看護ステーションに転職した理由
筆者が病院で勤務していたころは、時短勤務でも多くの業務を抱え、帰宅後もぐったりしていました。こどもとの時間が取れず、イライラする日々が続き、ワークライフバランスを整えたいと思っていました。転職して働く環境を変えようと考えたのが30代半ばです。



石橋ゆみさん
そして、訪問看護ステーションを見学した際、時短勤務やシフト調整の自由度が高いなどの柔軟な働き方に惹かれ、転職を決意しました。
訪問看護ステーションの仕事内容
訪問看護ステーションでの理学療法士の仕事は、利用者さんの自宅を訪問してリハビリテーションを提供します。件数としては、1日4〜5件を目安に訪問しています。業務においては、利用者さんに関するさまざまなことを一人で判断する場面もあるため、責任感が必要です。



石橋ゆみさん
しかし、事前の情報共有や同行研修により、安心して業務をはじめられました。
転職してワークライフバランスを実現
訪問看護ステーションに転職して一番良かったのは、こども中心のスケジュールが組めるようになった点です。朝は保育園に送ってから、9時からの訪問に合わせて出勤します。17時前には帰宅し、夕方の家事や育児にも余裕が生まれました。
また、転職によりこどもの体調やイベントに合わせて、柔軟に勤務日の調整が可能になったのも利点の一つです。



石橋ゆみさん
子育てと仕事を天秤にかけずに、どちらも大切にできるようになりました。
仕事と家庭を両立していきいきとした人生を


理学療法士としてのキャリアを大切にしながら、家庭とのバランスを取る働き方は可能です。筆者も転職後、こどもの送り迎えに合わせた勤務時間で働いて、家族との時間を確保できるようになりました。転職は勇気のいる決断ですが、自分らしい働き方を実現するための一歩です。焦らず、自分のペースで進めていきましょう。
理学療法士としてのキャリアを諦めず、家庭とのバランスも保てる職場は必ずあります。



石橋ゆみさん
焦らず、自分のペースで一歩を踏み出してみてください。


理学療法士ライター:石橋ゆみさん
理学療法士歴15年。病院、老人保健施設、訪問リハビリなどを経験し、現在は主に心臓リハビリテーションに従事。2児の母でもあり、臨床の悩みや多様な働き方について発信。理学療法士×ライターに挑戦中。「いつでも、どこでも、わかりやすく。あなたの健康、キャリアをサポート」を大切に情報提供を心がけています。
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