みなさんは、日々の薬剤師業務に満足していますか?
「勉強不足なのは自分が一番分かっているけど、何からはじめればいいか分からない」
「スマホをいじってたら空き時間が終わっている」
そんな悩みを持つ若手薬剤師さんは多いのはないでしょうか。
原田ゆきさん
こちらの記事では、薬剤師としての知識不足を解消し、業務に役立つアプリを紹介していきます。
いつも片手にあるスマホを使って一緒にスキルアップしましょう!
- 病気に関する知識不足を解消したい薬剤師向け
→HOKUTO:疾患別ガイドラインの検索アプリ - 薬の知識を覚える&正しい情報を確認するならこれ!
→ヤクチエアプリ:薬剤師に必要な情報を網羅 - 服薬指導が苦手な若手薬剤師向けアプリ
→Medicalnote:専門医による患者さん向け情報が読める!
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勉強・調剤監査に役立つアプリ5選
まずは、日々の医学・薬学情報のアップデートに使えるアプリをご紹介します。
若いうちから専門性を上げて、一目置かれる薬剤師になりましょう!
【HOKUTO】疾患別ガイドラインの確認に使おう
引用元:Google Play
薬局のパソコンでは、添付文書は見えても、ガイドラインまでは読めないことが多いですよね。
このアプリを使うと、各学会がリリースしている疾患別ガイドラインを簡単に検索、保存できます。ご存じの通り、ガイドラインとは疾患の病態、診断方法、治療の流れが網羅されているもの。医師の処方意図やアプローチ方法を理解するうえで非常に役立ちます。
メジャーな疾患や近隣クリニックの専門分野のガイドラインを入れておくと便利です。
原田ゆきさん
ここまで完成度の高いアプリが無料なんて、ダウンロードしない手はないですね!
【薬トレ保険調剤】調剤報酬の知識の確認に使おう
引用元:Google Play
なんとなく後回しにしがちな保険制度や調剤報酬の勉強にはこのアプリをおすすめします。
年に一度の調剤報酬改定を受けて毎年情報が新しくなるので、知識のアップデートに最適。
さらに、重要事項を覚えやすいように「赤シート機能」が入っています。
閲覧履歴が残るので、よく見るページを呼び出すのもワンステップ。このように、アプリならではの機能を効率良く使って、苦手意識を減らしていきましょう!
【医書.jp】【M2Plus】電子書籍版の専門書を管理するのに便利
引用元:Google Play
引用元:Google Play
最近は専門書の電子書籍化が進んでいます。このアプリがあれば、いつでもどこでも読みたいときに専門書を読めます。
繰り返し見たい箇所のスクリーンショットを撮ってメモ帳アプリにまとめるだけで、自分だけの勉強ノートを簡単に作ることも。
【医書.jp】と【M2Plus】は知名度と評価が高く、この2つのアプリを登録すれば有名な専門書はカバー可能です。
原田ゆきさん
この2つのアプリでは、同じ書籍でも値段が違うなど仕様が異なることもあるので、比較して購入するのもいいですね!
【医書.jp】
【M2Plus】
【漢方Library2】漢方の勉強に最適
引用元:Google Play
このアプリを使えば、ツムラが提供する漢方にまつわる電子書籍を閲覧できます。有名どころでいうと『ツムラ医療用漢方製剤の一覧』など。
勉強に役立つ書籍を一部無料で提供してくれています。ネット上にあるツムラ医療関係者向けホームページに登録すれば使えるので、ぜひ登録してみてください!
調剤業務に役立つアプリ4選
次に、調剤中に使うと業務効率化に繋がるアプリをご紹介します。
「業務中にスマホを使うのはちょっと……」という方。休み時間にさっと目を通すだけで役立つものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
【3つの”ヤクチエ”アプリ】薬剤師に必要な情報を網羅している
こちらは言わずもがな、薬剤師なら一度は聞いたことがあるアプリですよね。ヤクチエは、リクナビ薬剤師が提供している完全無料アプリのシリーズです。現在は3つのアプリを展開しているので、ひとつずつご説明いたします。
ヤクチエ添付文書
引用元:Google Play
薬剤師の命ともいえる医薬品添付文書を一発で検索できるアプリです。
商品名や一般名だけでなく、刻印からの検索も可能。同一成分の先発品・後発品の一覧を閲覧することもでき、薬価まで収載済みです。そして、粉砕や一包化情報も載っており、まさに痒い所に手が届くアプリといえます。
ヤクチエ検査値
引用元:Google Play
こちらは1,166の検査項目を解説してくれるアプリです。
さっと調べたいときに辞書として使うのに便利で、よく見る検査値は自分でラベル分けをして、すぐに呼び出せるのも嬉しい機能ですよね。
ヤクチエ早見表
引用元:Google Play
ステロイド剤の強度、吸入薬、降圧薬や経口糖尿病治療薬の合剤など、薬剤師ならば正しい情報を頭に入れておいて損はありません。
意外とこのような一覧表はネットにもまとまっていなことが多いんですよね。また、ヤクチエ添付文書と連携しており、ワンステップで添付文書の確認ができるのも嬉しいところです。
原田ゆきさん
以上、ヤクチエアプリシリーズのご紹介でした!
【Pilleye(ピルアイ)】煩雑な錠数計測を手助けしてくれる
引用元:App Store
最近は一包化も多くなり、バラの規格品を扱う薬局も増えたのではないでしょうか。こちらはバラの錠剤やカプセルを写真に撮るだけで自動カウントしてくれるアプリです。煩雑な錠数計測から解放してくれるなんて革命的ですよね。
機械にまかせるのが少し心配な方は、自分で数えた結果のダブルチェックに使うと良いと思います。どの使い方でも間違いなく業務効率化に貢献してくれるでしょう。
服薬指導に役立つアプリ5選
ここからは服薬指導に役立つアプリをご紹介します。
薬剤師が読んでもためになるものから、患者さんに利用をおすすめすることで健康管理に繋がりそうなものまでご紹介しています。
原田ゆきさん
服薬指導が代わり映えせず悩んでいる薬剤師さんはぜひ参考にしてみてください!
【Medicalnote】患者さんに分かりやすく疾患を説明しよう
引用元:Google Play
患者さんに疾患のことを尋ねられ、分かりやすく説明するのに苦労したことはありませんか?頭では分かっていても、言葉を砕いて患者さんに説明するのは難しいものですよね。
このアプリでは、各領域の専門医が一般患者さんに向けて執筆した疾患についての説明文を読むことができます。
原田ゆきさん
医学知識の蓄積になるのはもちろんのこと、専門医が一般患者さんに説明する際の言い回しを学ぶことができますよ。
【VoiceTra】外国人との会話をスムーズにしてくれる
引用元:Google Play
最近は外国からの患者さんに対応する場面も増えたのではないでしょうか?このアプリに日本語で話しかけると、他言語に自動翻訳し読み上げてくれます。
現在は31言語に対応。医学用語も含めて翻訳精度は高く仕上がっています。
原田ゆきさん
外国の方への投薬も、このアプリがあると思えば少し気持ちが軽くなりますね。
【血圧ナビ】高血圧患者さんにおすすめしよう
引用元:App store
毎日血圧を記録することは、自分の健康状態を把握できるだけでなく、運動習慣や食生活の改善にも繋がると言われています。
こちらのアプリは音声入力が可能で、測定結果を自動でグラフ化してくれます。スマホを使いこなしている患者さんに提案してみると喜ばれるかもしれませんね。
※現在アプリのダウンロードはできません。
【せるまね】コンプライアンス不良の患者さんに提案しよう
引用元:Google Play
薬を飲む意思はあるのに、ついつい服薬を忘れてしまう患者さんはいませんか?こちらは服薬をサポートしてくれるアプリです。
処方薬の用法などを登録すれば、服薬時間をリマインダーで知らせてくれます。さらに服薬状況をワンステップで記録でき、残薬との照らし合わせにも役立ちます。
原田ゆきさん
多剤併用中の患者さんや隔日服薬など、飲み忘れがちな内服がある患者さんにおすすめしてみてはいかがでしょうか。
【教えて!ドクター】小児服薬の指導時に使える
引用元:Google Play
このアプリは子どもの病気とホームケア、病院受診の目安などを簡単に検索・閲覧できるようまとめたものです。現役小児科医監修のアプリなので、エビデンスもしっかりとした内容になっています。
分かりやすいイラストが多く、ちょうどよい情報量なので、忙しい子育て世代でもさくっと読めますね。服薬指導の際に、ぜひおすすめしてみてください。
アプリを活用して薬剤師としてスキルアップしよう!
今回は、知識不足に悩む若手薬剤師さん向けに
- 疾患や薬を覚える勉強アプリ
- 業務効率化に繋がるアプリ
- 服薬指導に役立つアプリ
をご紹介しました。
アプリを活用して、若手薬剤師として一気にスキルアップしていきましょう!
薬剤師としてのキャリアアップや理想の働き方を目指したい方は、ぜひ活用してみてくださいね。
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【人気のインタビュー記事】
・薬剤師の医療ライター、メグミさんにインタビュー!がんばりすぎない働き方を目指して【MediWebラボ企画vol.4】
・新卒1年目! 薬局薬剤師と新規事業開発に奮闘中のあゆみさん
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薬剤師ライター:原田 ゆきさん
岡山大学薬学部卒。同大学大学院にて博士号(薬科学)取得。医学部の公衆衛生教室での研究員を経て、調剤薬局で薬剤師として勤務。現在はアメリカのNY在住で、子育てをしながらフリーのWebライターとして活動中。「正しい情報を正しく伝えることで初めてその価値が現れる」をモットーに、根拠に基づく正確な記事を作成してます。
Twitter(X):https://twitter.com/yukiharadapharm
原田さんも受講、添削付きオンライン講座「医療ライターのはじめかた」
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