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【薬剤師おすすめ】あなたに合った病院を探す方法とかかりつけ医のメリット

「自分に合った病院ってどうやって探したらいいの?」
「休日や夜間に急に具合が悪くなったらどうしたらいいか不安……」
このように思った経験はありませんか?

引っ越ししたばかりのときや定期的に病院に行く習慣がないと、「かかりつけの病院がない」という方もいるでしょう。かかりつけの病院(かかりつけ医)がいないと、いざ具合が悪くなったときにどのように自分に合った病院を探せばよいのか不安になりますよね。こどもや高齢の両親が予防接種を受ける病院を選ぶ際にも悩むかもしれません。

そこで、薬剤師である筆者が自分に合った病院を探す方法をお伝えします。

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

かかりつけの病院(かかりつけ医)を持つメリットや、休日・夜間に具合が悪くなったときの病院受診の備えも紹介していますので、ぜひ参考にしてください

目次

病院を探す前に持ちたいかかりつけ医とは

かかりつけ医とは、「医療提供体制のあり方」日本医師会・四病院団体協議会合同提言(平成25年8月8日)より、次のように定義されています。

なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要なときには専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師。

引用:厚生労働省 かかりつけ医機能について[1]

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

かかりつけ医は、風邪や体調不良、慢性的な症状があるときにまず相談する「第一の窓口」となります。

一般的には内科のクリニックや地域の診療所が多く選ばれる傾向がありますが、持病のある方は専門科を持つ病院をかかりつけ医にしている場合もあります

かかりつけの病院を持つメリット

かかりつけの病院(かかりつけ医)では、あなたの日ごろの病状や生活習慣を熟知しています。そのため、わずかな体調の変化にも気づいてもらいやすく、病気の予防や早期発見が期待できます

また、体調が急変したときや、どの科に行けばいいかわからない症状が出たときも、まず相談できる場所があると安心です。

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

必要に応じて、医師が適切な病院を紹介してくれることもあり、早期治療にもつながるでしょう。

かかりつけの病院を持たないと……

かかりつけの病院(かかりつけ医)を持たず、はじめての病院を受診する場合、初診では患者の情報が少ないため医師の診断が難しくなります。慢性的な不調や複雑な症状では正確な治療につながりにくいケースも考えられるでしょう。

かかりつけ医の紹介状なしで大病院を受診すると、医療費が高くなる場合もあります。

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

さらに複数の病院を受診していて情報共有がされていない場合は、治療の重複が起こるリスクも否定できません。

また、症状が軽くて緊急性が低いにもかかわらず、大病院を受診すると、通常よりも診察に待ち時間がかかります。大病院に緊急性の低い患者が集中すると、効率的な医療提供が難しくなり、緊急性の高い患者が適切な医療を受けられない可能性もあります。医療従事者の負担にもつながるため、適切な受診を心がけましょう。

かかりつけの病院を探すポイント5選

自分や家族の健康を守るために、信頼できる「かかりつけの病院(かかりつけ医)」を持つことは大切です。自分に合った病院を見つけておくと、いざという時も安心ですよね。

薬剤師の筆者が考える、病院を選ぶ際にチェックすべき5つのポイントをわかりやすく解説します

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

ぜひ参考にして、自分に合った病院を探しましょう。

1.医師との相性

かかりつけの病院(かかりつけ医)を探す際は、医師との相性が大事です。たとえ権威ある医師でも、自分と合わなければ安心して話せませんよね。以下の点を参考にしてみましょう。

  • 医師の説明がわかりやすく、丁寧な印象を受ける
  • 自分が話しやすいと感じる
  • 信頼できる

  [2]

2.医療機関の設備環境との相性

検査機器などの設備体制や院内の様子も意識しましょう。

  • 院内が清潔である
  • 最新型の設備が整っている
  • 希望する検査や治療の選択肢がある

3.自分自身の生活スタイルとの相性

自分自身の生活スタイルと相性のよい病院だと、受診しやすくなります。

  • 診療時間が自分の生活スタイルに合っている
  • 忙しい方はネット予約が可能、待ち時間をネットで確認できる
  • キャッシュレス派の方は、支払い方法が現金以外も可能である

4.そのほか確認しておきたい点

自分のこだわりポイントをリストアップしておきましょう。

  • 駐車場はあるか
  • 待ち時間に外出可能か
  • 医師は常駐か

5.口コミの評価は慎重に

病院や医師に対する印象には個人差があります。

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

口コミはすべてをうのみにせず、院内の清潔さや設備環境などあくまで客観的な評価を参考にするとよいでしょう

具体的な病院を探す方法

自宅や職場がある地域の病院を効率的に探す方法を紹介します。

医療情報サイトの活用は、病院の場所や診療時間、診療科目などの基本的な情報収集に役立ちます。健康情報誌は、病院の特徴的な取り組みや院内の様子、医師の得意な治療などもわかる場合があります。以下の医療情報サイトや健康情報誌を有効活用しましょう。

名前説明
医療情報ネット「ナビイ」[3]厚生労働省が運営する医療機関情報サイトです。診療項目、診療時間、対応可能な医療内容などの詳細を検索できます。
お住まいの地域のWebサイト多くの自治体では、医療機関の検索ページや医療に関する情報を掲載しており、地域に根ざした病院を見つける手がかりになります。
健康情報誌健康情報誌には地域の医療特集や専門医の紹介、病院の取り組みなどが掲載されており、信頼できる医療機関を見つけるヒントになります。
医療情報サイトや健康情報誌
薬剤師ライター

髙橋レイカさん

ほかにも、健康診断や家族の受診・予防接種などをきっかけに、自分に合った病院が見つかるケースもあるかもしれません。

休日・夜間の急な病院受診の備え

かかりつけの病院(かかりつけ医)を決めていても、休日・夜間に診療していない場合もありますよね。休日・夜間の急な病院受診に備えて、事前に確認・準備しておくべきことをお伝えします

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

ただし休日・夜間に受診すると、医療費が高くなる場合があるため注意しましょう。

日中と診療体制が異なるため、通常行うような十分な検査ができない可能性もあります。休日・夜間の受診は緊急時のみにしましょう。

迷ったらまずは緊急の医療機関案内に相談しましょう

急な体調不良や怪我で医療機関を受診するべきか迷ったり、救急車を呼ぶべきかためらったりする場合もありますよね。緊急時に頼れる相談先を紹介します。

名前電話番号説明
救急安心センター事業#7119医師や看護師などの相談員が原則として24時間体制で対応してくれる相談窓口です。相談者からの症状を聞いて緊急性の有無を判断し、救急車の要請の支援や適切な医療機関の案内、応急処置の仕方をアドバイスしてくれます。[4][5]
こども医療でんわ相談#8000休日・夜間にこどもの体調不良や大きな怪我などで、受診に迷う時に相談できる窓口です。お住まいの都道府県の小児科医・看護師につながり、症状に応じた適切な対処の仕方や、受診の必要性、受診すべき病院について教えてくれます。[6]
緊急時の相談先
薬剤師ライター

髙橋レイカさん

救急車を呼ぶ場合は、体調が悪くなってから救急車が来るまでの様子や体調の変化をメモしておくと、救急隊の方がスムーズに処置しやすくなるでしょう

準備しておきたい持ち物

休日・夜間の急な病院受診に備えて、日ごろから必要な持ち物をすぐに持ち出せるよう、以下の持ち物を準備しておくとよいでしょう。

  • マイナ保険証
  • 病院の診察券
  • 現金
  • 普段飲んでいるお薬
  • お薬手帳

納得いく受診のために、自分に合った病院探しを

かかりつけの病院(かかりつけ医)を持つことは、健康を守るうえで大切です。ちょっとした不調のときに、気軽に相談できる医療機関があるだけで安心感が高まりますよね

薬剤師ライター

髙橋レイカさん

普段病院を受診しない方も、予防や健康管理のために今のうちから自分に合った病院を見つけておきましょう。

この記事の執筆者

薬剤師ライター:髙橋レイカさん

近畿大学卒。調剤併設型ドラッグストアや調剤薬局にてOTCに関する相談対応業務、在宅医療を経験。現在は一般企業でDI業務を行う傍ら医療ライターとして執筆活動を行う。「専門知識をやさしく、みやすく、わかりやすく」を大切にしています。

note:https://note.com/0120match
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