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【薬剤師が解説】もう悩まない!肌荒れの原因と美肌を維持する方法

季節が変わると、一気に冷え込みますよね。「寒くなると、何だかお肌の調子が良くない」という方も増えてきたのではないでしょうか。

何となく空気の乾燥から荒れているのかな?と思う方は多いですが、実は原因はさまざま。一人ひとり原因に合った薬や対策をしていくことが重要です。

薬剤師ライター

あやみさん

今回は、生活に取り入れやすい肌荒れ対策をお伝えします
まずは肌荒れの原因を知り、対策や改善をしていきましょう。

目次

肌荒れの具体的な症状

一言で「肌荒れ」といっても、症状はさまざまです。

薬剤師ライター

あやみさん

空気の乾燥から、皮が剥けてしまうことはありませんか?皮脂の分泌が過剰になりニキビ・吹き出物ができることも。

無意識のうちに手で触っていたり、髪が顔にかかっている状態で刺激があったり、皮膚が硬くなったりすると、悪化しやすくなります

あなたの肌荒れの原因は?

高い化粧水やサプリメントを使っても、肌荒れが治らなかったことはありませんか?
そのとき肌荒れが起こった原因がわかれば、改善しやすくなります。

薬剤師ライター

あやみさん

まずは、原因を理解することから始めましょう。

外からの刺激

肌を手で触ったり、髪が刺激となったりすることはもちろんですが、空気中にたくさん飛散しているものが原因となる場合もあります。具体的にみていきましょう。

ピークの時期
スギ・ヒノキ1月〜4月
黄砂3月〜4月
イネ科5月
紫外線7月〜8月
ブタクサ・ヨモギ9月

さらに11月以降は温度・空気乾燥による肌のバリア機能の低下してしまうので注意しましょう

薬剤師ライター

あやみさん

花粉症が増える春頃だけでなく、年間を通して私たちは浴びていることがわかりますね。
また、マスクによる肌荒れもコロナ禍に急増しています

ニキビ

大きくわけて、思春期ニキビと大人ニキビがあります。[1][2]

思春期ニキビは、肌の皮脂分泌が盛んになり、毛穴がつまりることで炎症が起こります。おでこや鼻などのTゾーンにできやすいのが特徴です。

一方、生活習慣の乱れ・過労や肌の乾燥から起こるのが大人ニキビです。頬や顎・口まわりなどのUゾーンにできやすいといわれています。

ストレス

ストレスと肌荒れの関係をみていきましょう。

ストレスを受けると、対応しようと交感神経という自律神経が働きます。反対にリラックス状態のときに働く副交感神経があります。交感神経・副交感神経のバランスが崩れると肌荒れが起こるのです。[3]

ホルモンバランスの乱れ

生理前や閉経後に肌の調子が悪くなる、とご存じの方も多いと思います。

薬剤師ライター

あやみさん

なぜホルモンバランスが乱れると、肌荒れが起こるのでしょうか。

肌荒れには、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが関わってきます

女性ホルモン特徴乱れると起こる影響
エストロゲン生理後から排卵日にかけて多く分泌され、妊娠準備に必要なホルモン①子宮内膜を厚くして着床を助ける
②自立神経の安定
③コラーゲンの産生を促す
プロゲステロン妊娠維持のために働いているホルモン①むくみやすい
②便秘がちになる・食欲が高くなる
③皮脂が増える

女性ホルモンバランスが乱れると、肌荒れが起こりやすくなります。生理前や閉経後は特に起こりやすいですね。

また、生理中はこの女性ホルモンのどちらも分泌が少ないため、さらに肌荒れが起こりやすくなります

美肌を維持する方法

残念ながら肌荒れは数時間では治りません。というのも、肌荒れを治すために肌の細胞はターンオーバーを繰り返しているからです。

肌の周期は4〜6週間といわれていて、少しずつ新しい細胞に生まれ変わっています。滞りなくターンオーバーをおこなうために、必要なポイントやアイテムを紹介します。

薬剤師ライター

あやみさん

生活の中に取り入れ、治して美肌維持を目指しましょう。

処方薬

一般的にニキビ治療薬として、炎症性皮疹に使う抗菌薬と、皮脂の分泌が多くて毛穴の詰まりがある時期(面ぽう)に使われるコメド治療薬があります。[4]

市販薬の成分
炎症性皮膚炎外用抗菌剤ゼビアックスローション、
アクアチムローションなど
皮脂分泌過多
(面ぽう)
コメド治療薬デュアックゲル、
べピオゲルなど

上記の薬を使用されたことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

薬剤師ライター

あやみさん

また、赤み・かゆみなどの皮膚の炎症を抑えるにはステロイドが使われることもあります。皮膚からの吸収率によって、ステロイドの強さが変わりますので、医師の診断が必要といえるでしょう。

医師はあなたの症状にあった適切な薬を処方してくれます。しかし、病院が混んでいたり、病院が開いている時間に受診できなかったりすることもありますよね。その場合は、市販薬の使用もおすすめです。

市販薬

肌荒れの原因は、乾燥だともいわれています。毎日、洗顔後の保湿はしっかりとおこないましょう。市販薬で日常的に使用できる保湿剤は、数多く販売されています。ワセリン・プロペト・カルテHDなどがありますよね。買いやすい値段と身近にあるドラッグストアで購入できるのが特徴です。

また、ニキビにはいくつかタイプがあります。市販薬に書いてある成分を見てみると、どのタイプのニキビに効果的がよくわかります

市販薬の成分
白ニキビイオウなど
赤ニキビ抗炎症成分
(イブプロフェンピコノール、
グリチルレチン酸など)
黄ニキビ
(膿んでいるニキビ)
抗菌成分
(テトラサイクリンなど)

ご自身のニキビタイプに合わせて選ぶとより改善しやすくなります。

日々のスキンケアと選ぶポイント

日本皮膚科学会ガイドラインが推奨している洗顔回数は、1日2回です。

こすり洗いは肌のバリア機能を壊してしまいます。肌の潤いを保つためにも、毛穴から分泌される皮脂は大切です皮膚の水分が失われると、最終的にはシワを呼び起こしてしまうので注意しましょう

また、化粧品は油分が含まれていて、これがアクネ菌(ニキビの原因菌)の養分となります。

ですが、ノンコメドジェニックは、ニキビを誘発しにくい成分でできてい​​​ます。[5]さらに、“ノンコメドジェニックテスト済み”と表示されているものは、皮脂分質が詰まって膨らむ面ぼう(コメド)を誘発しにくいことを証明された化粧品です。

薬剤師ライター

あやみさん

テスト済みのものを選ぶ方が、より安心ですね。

肌に良い栄養素・ビタミン

上記で紹介した外側からのケアとともに、内側からのケアもアプローチしましょう

肌へのアプローチ方法
ビタミンA皮膚の細胞形成に必要緑黄色野菜、レバー、
大葉、ひじき
ビタミンC肌にハリをもたらすコラーゲンやその生成を助ける柑橘系・酸味のある果物、
芋類
ビタミンE細胞の老化を予防かぼちゃ・アボカド・
アーモンド

例にあげた食べものを少し意識して、日々の食事の中に取り入れてみましょう。

しかし、肌のターンオーバーを整えるためには、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素をバランスよく摂ることが重要です

1つの栄養素を過剰に摂りすぎないように注意しましょう。

腸活

最後に、意外と忘れがちですが腸内環境を整えることも大切です。いくら良い栄養素を摂っても、しっかり体に取り入れるためには腸が綺麗でないといけません

薬剤師ライター

あやみさん

積極的に摂ると良いのは発酵食品と食物繊維です。

ヨーグルトやキムチなどの発酵食品、ゴボウやわかめなどの食物繊維、十分な水分をとってみてはいかがでしょうか。

しっかり対策して美肌をキープしましょう!

今回の記事では、毎日の生活に取り入れやすい美肌維持方法について、原因と合わせて解説しました。

紹介した方法を日常生活に少し意識して取り入れるとターンオーバーも整います。美肌をキープするおすすめ方法は以下の5つです。

  • 医師から診断を受けて処方薬をもらう。
  • ご自身のニキビタイプに合わせた市販薬を使う。
  • 洗顔は優しく1日2回。ノンコメドジェニックをえらぶ。
  • 偏った栄養はNG。肌に良い栄養素を知ってバランスの良い食事をとる。
  • 発酵食品や食物繊維をとって腸内環境をととのえる。

ぜひ試してみてくださいね。

この記事の執筆者

薬剤師ライター:万 あやみさん

大阪薬科大学卒。調剤併設型ドラッグストアで調剤薬剤師として勤務。大学時代はホスピタリティを学び、卒業後は丁寧な接遇を学んできました。現在は今までの経験をすべて活かした医療系webライターとして、読者に分かりやすく「正しい内容が、丁寧に伝わる記事」を心掛けて執筆活動しています。

あやみさんも受講した、Medi+の「医療ライターのはじめかた」講座とは?

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