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その不調、低気圧が原因かも!3つの対処法を知って快適な生活を

梅雨や台風のシーズン、慢性的に体調が悪くなることはありませんか?

雨が降っているときは低気圧状態になっており、その前後で頭痛やめまい、だるさが起こる方は意外と多くいらっしゃいます。症状が起こる原因を知り、自分に合う対処方法を実践すると、不快な症状を和らげることができますよ

薬剤師ライター 
すぎやまさん

薬剤師ライターである私自身も、低気圧で不調が起こりやすい体質です。
そんな筆者も実践している症状ごとの対処法や、服用する薬について解説します。

目次

低気圧不調の原因と症状

気圧が下がっているとき、私たちの体の中では何が起こっているのでしょうか。はじめに、低気圧不調の原因と代表的な症状を解説します。

低気圧不調はどうして起こる?

薬剤師ライター 
すぎやまさん

低気圧不調とは、気圧の低下により体の調子が変化することです。

症状の程度は様々ですが、ひどい方は日常生活に支障をきたし、寝込んでしまうことも。

人間の体内には、生命の維持に不可欠な「水分」がありますが、低気圧状態の時はこの水分のバランスが乱れやすくなります
水分のバランスが乱れるとどういった体調の変化があるのか、次の項目でご紹介します。

低気圧が原因で起こる、3つの症状

薬剤師ライター 
すぎやまさん

低気圧不調は気象病とも言われ、代表的な症状は「頭痛」「めまい」「だるさ」の3つです

「頭痛」は、過剰な水分によって頭の血管が広がることで起こってきます。広がった血管が周りの神経を刺激するために頭痛がおこる、というわけです。

「めまい」は、内耳という、耳の中にある器官に水分が集中してむくむことで引き起こされます。内耳は体のバランス感覚をつかさどる部分です。内耳がむくむとバランス感覚が狂わされてしまい、ふらつきを感じやすくなるでしょう

また、全身症状である「だるさ」は自律神経が関わっているとされています。
自律神経は交感神経と副交感神経のことで、発汗して体温を調節しています。〔1
ヒトの体は発汗することで体温を下げているのですが、この仕組みがうまく働かなくなると体に熱がこもった状態となってしまい、外気温に適応できずだるく感じてしまうというわけです。

低気圧不調の、3つの症状別対処法

低気圧不調の原因と代表的な症状「頭痛」「めまい」「だるさ」についてご紹介しましたが、気になるのはそれらの対処法ですね。実践しやすい対処法を、症状別にご紹介します

【頭痛】の対処法

低気圧による頭痛には、3つの対処法があります。1つずつ見ていきましょう!

  1. 鎮痛薬を飲む
  2. カフェインを摂る
  3. 体を温め過ぎないようにする

①鎮痛薬を飲む
頭痛には鎮痛薬が有効です。代表的なものにカロナール®錠、ロキソニン®錠等があります。これらは「内科」を受診すれば医師が痛みの度合いや体質を考慮した上でぴったりのものを処方してくれるでしょう。

薬剤師ライター 
すぎやまさん

また、「頭痛外来」という診療科もあり、受診すれば頭痛の治療に特化した医師の診察を受けることが可能です
頭痛には種類があるため、前述の鎮痛薬以外の選択肢を広げられる可能性がありますよ。〔2

②カフェインを摂る
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があるため、むくんだ血管が元に戻りやすくなります。また、利尿作用により水分を尿として排出させるため、むくみが解消しやすくなるでしょう。

ただし、摂り過ぎは禁物です。カフェインは適量を超えて摂取した場合、かえってむくみを悪化させる他、胃を荒らしてしまうこともあります。〔3

薬剤師ライター 
すぎやまさん

鎮痛薬にも胃の負担になるものが存在するので、組み合わせることで胃の荒れがより強く出てしまうこともあり、注意が必要です。
コーヒーの場合は、1日3杯くらいまでを目安にしてみてください。

➂体を温め過ぎないようにする
体があたたまると血管は広がります。熱い湯船に長時間つかると頭痛が悪化しやすくなるので、お湯の温度はぬるめにするようにしましょう。

薬剤師ライター 
すぎやまさん

ぬるめのお湯で入浴すると自律神経が整いやすくなり、全身に良い効果がありますよ。

【めまい】の対処法

内耳の血流を良くして水分が滞るのを防ぐ「くるくる耳マッサージ」があります。すきま時間で気軽にできるので、おすすめの対策法ですよ。〔4

画像引用:ビジネスパーソンのための低気圧不調に打ち勝つ12の習慣

【だるさ】の対処法

だるいときは無理をせず安静にし、動いても辛くなくなってから軽いストレッチ等をして体を動かすのがおすすめです。また、可能であれば仮眠をとることもいいでしょう。

薬剤師ライター 
すぎやまさん

短時間でも睡眠をとると、自律神経が落ち着いてすっきりしますよ。

薬剤師が低気圧不調予防に実践すること2選

薬剤師ライター 
すぎやまさん

これまでは症状の対処方法をご紹介してきましたが、ここでは薬剤師ライターである筆者が、低気圧不調予防のために実践していることを2つご紹介します。

低気圧予測アプリの活用

低気圧が近づいていることを予測、通知してくれるアプリが存在します。〔5

画像引用:頭痛ーる公式サイト
薬剤師ライター 
すぎやまさん

不調が出やすそうな日には大事な予定を入れないようにし、家でゆっくり休む準備をしておくなど、事前の対策に活用していますよ。

漢方薬の服用

低気圧予測アプリの通知や、実際に症状が出始めそうな気配を体に感じたら、漢方薬の「五苓散」を服用しています。

薬剤師ライター 
すぎやまさん

漢方薬の中では比較的早く効果があらわれる種類のものですが、予防のためには前もっての服用が必要です。

低気圧不調を知り、快適に生活しよう!

低気圧不調の症状と対処方法についてご紹介してきましたが、頭痛やめまいは病気が原因のこともあります。低気圧に関係のない症状が2週間以上続く場合は医療機関の受診を選択してください

薬剤師ライター 
すぎやまさん

また、低気圧不調の症状に効果のある鎮痛薬や漢方薬の一部はドラックストアでも購入できます
急に必要になった場合でも慌てず、薬剤師に相談してみてくださいね。

完全な予防が難しく、完璧な治療薬があるわけではない低気圧不調。やっかいな症状ですが、自分の体質とうまく付き合っていくために、この記事が少しでも手助けになれば幸いです。

この記事の執筆者

薬剤師ライター:すぎやま りささん

薬学部卒業後調剤薬局に就職、8年間勤務。現在は派遣薬剤師。
薬局の現場での経験、出産・育児の実体験をもとにしたライティング活動を開始しました。読んだ方にとってためになる、背中を押せる、寄り添える内容の記事を執筆します。

X(Twitter):https://twitter.com/RiSA_mzh3215
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