女性の更年期症状としてほてりや倦怠感、肩こりなどの症状でお悩みの方は多いのではないでしょうか?
安遠さん
更年期になると卵巣の機能が低下することによりホルモンのバランスが乱れるため、さまざまな身体の不調が現れますよね。
最近は、女性の味方のサプリメントとして話題の「エクエル」を使用している方も増えています。
「エクエルってどんな効果があるのか詳しく知りたい」
「更年期症状や美容にも効果があるなら試してみたい!」
と考えている方に向けて、女性の健康サポーター認定*の薬剤師である筆者が「エクエル」の成分・効果について詳しく解説します。
安遠さん
更年期症状でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
更年期の女性向けサプリメント「エクエル」とは
エクエルは大塚製薬が女性の健康と美容をサポートするために開発したサプリメントです。
大豆イソフラボンを乳酸菌で発酵させた、世界初のエクオール含有食品になります。
合成・抽出・濃縮の製法を使っておらず、大豆発芽とほぼ同じ成分という特徴があります。
安遠さん
手軽にエクオールを補給できるサプリメントとして、女性に人気のある商品です。
「エクエル」1日あたりの摂取量:4粒程度(エクオール10mg含有)
ボトルタイプは、大塚製薬の公式通販サイトで購入できます。定期お届け便だと特別価格の4,104円で購入できますし、特典も付くのでおすすめです。[1]
製品タイプ | ボトルタイプ | パウチタイプ |
内容量 | 112粒(約28日分) | 120粒(約30日分) |
価格 | 4,320円(税込) | 4,320円(税込) |
購入方法 | 公式通販サイトで購入可能 | 医療機関・調剤薬局限定販売 |
エクエルの成分エクオールについて
エクエルに含有された成分、エクオールについて解説していきます。
エクオールとは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって発酵されてできる物質になります。
エクオールの特徴は、成分が女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることです。
エクオールの4つの作用
エクオールが持つ、4つの作用についてまとめました。
エストロゲン作用 | 女性ホルモンのエストロゲンに似た作用で、女性の身体に働きかけます。 |
抗エストロゲン作用 | エストロゲンが過剰な時にエストロゲンを抑えてくれる作用で、ホルモンバランスを整えます。 |
抗アンドロゲン作用 | 男性ホルモンのアンドロゲンを抑える作用です。 |
抗酸化作用 | 体内での酸化を抑える作用で、血管や皮膚の老化を予防します。 |
エクオールが「女性の健康と美容をサポートする」とされる理由がわかりますね。[2][3]
エクオールを作れる人と作れない人がいる
様々な作用をもつエクオールですが、大豆製品を摂っている人でも、体内でエクオールを作れる人と作れない人がいます。
安遠さん
両者の違いは、エクオールを作れる腸内細菌を持っているかどうかです。
エクオールを作れる腸内細菌を持っている人は、大豆イソフラボンが菌によってエクオールに変換されて体内に吸収されます。ただし、腸内環境は体調や生活習慣によっても変化するので、サプリメントでの定期的な摂取がおすすめです。
エクオールを体内で作れる人は日本人で約50%、欧米人で約30%といわれています。
自分がエクオールを体内で作れるかは、エクオール検査キットの「ソイチェック」で調べられます。
「ソイチェック」は、尿を採取して郵送するだけで簡単に検査結果がわかる優れもの。
ご自身のエクオール値を知りたい方はぜひ検査されてみてはいかがでしょうか?[4]
エクオールの7つの効果を紹介!
エクオール摂取が身体にもたらす、嬉しい7つの効果を紹介します。
ホルモンバランスを整え、更年期症状を改善
更年期症状は、閉経による女性ホルモンの低下により現れてくる症状のこと。症状が出るのは閉経前から閉経後の十数年です。
個人差はありますが、40代になると女性ホルモンの減少によりさまざまな不調が身体に出てきます。
安遠さん
更年期特有の症状であるホットフラッシュ(ほてり・発汗)、首や肩のこりがエクオールの摂取により軽減したという研究結果が出ています。[5]
骨密度の減少を抑え骨粗鬆症を予防
骨密度(骨の強さの指標)は、女性ホルモンのエストロゲンと密接に関係しています。
閉経後は女性ホルモンの急激な低下により、骨密度が低下してしまい骨折のリスクの増加につながります。
安遠さん
リスクを軽減するために、50歳前後から骨密度の低下を防ぐことが重要です。
約1年間エクオール摂取の試験をした結果、骨密度の低下が抑制されたことがわかっています。[6]
シワの改善・美肌効果
年齢とともに、肌のハリがなくなってきたと気になる方は多いのではないでしょうか。
女性ホルモンのエストロゲンは、肌の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンなどの生成に関わっています。
安遠さん
更年期になりエストロゲンが減少すると、肌の弾力性が低下し、シワやたるみの原因となってしまうのです。
閉経後女性が12週間エクオールを摂取した結果、シワの改善効果がみられています。[7]
また、抗酸化作用によりシミの改善や美白効果もあると言われています。
メタボリックシンドロームの改善
メタボリックシンドロームは、ウエスト周囲、血圧、血糖、コレステロールの数値で診断されます。
安遠さん
女性は、40代後半からコレステロールが高くなる傾向があることをご存知でしょうか。
女性ホルモンの減少により、悪玉コレステロールと言われるLDL-コレステロール*が増加しやすくなり、生活習慣病のリスクが高まります。
エクオールを12週間投与した試験を確認すると、LDL-コレステロール・糖尿病の指標であるHbA1c*の数値が低下しており、エクオールの効果が現れているといえるでしょう。[8]
血管内皮機能による動脈効果の予防
エストロゲンには、血管内皮機能(血管の伸び縮み)で血管をしなやかに保つ働きがあります。
エクオールを12週間投与した試験により、動脈硬化のリスクの指標であるCAVI値*が低下するという結果が出ています。[9]
手指の痛み・こわばりの改善
エストロゲンの減少は、関節や腱の痛みやしびれ症状に影響すると言われています。
エクオールはそのような症状の緩和にも効果が期待されており、3ヶ月間エクオールの摂取を行った試験結果でも改善がみられることがわかっています。[10]
薄毛・前立腺肥大の予防(男性に対する効果)
エクオールには、男性ホルモンのアンドロゲンを抑える作用があります。
安遠さん
男性ホルモンの過剰によって起こる前立腺肥大・脱毛などの症状を予防する効果が期待されており、男性向けのクリニックでもエクエルを取り扱っている病院が増えています。
男性に関しては、エクオールを作れる人ほど前立腺肥大や前立腺がんのリスクが低いという研究結果がでています。[11]
安遠さん
エクオールは、健康と美容をサポートするサプリメントです。たくさんの効果が知られるエクオールですが、効果には個人差があることを知っておきましょう。
明らかに治療すべき症状がある場合は、まずは医療機関の受診をおすすめします。
エクエルの飲み方
エクエルの摂取目安は1日4粒で、水かぬるま湯でお飲みいただけます。
安遠さん
医薬品ではなく食品のため、飲むタイミングの決まりはありません。1日1回に4粒飲んだり、2回に分けて飲むこともできます。
飲み込みにくい場合は奥歯で噛んで、飲みやすい状態にしても問題ありません。[12]
他のエクオールや大豆イソフラボン含有のサプリメントと併用する場合は、総イソフラボン量として30mgを超えないように注意してください。(エクエルは4粒で総イソフラボン量は16.4mgになります。)
更年期の女性でなくても、健康・美容のために飲むことは可能ですし、薄毛・前立腺の予防として男性も活用しています。
エクオールは体内に蓄積されないため、毎日の摂取が大事とされています。効果を実感していただくためにも、継続して飲んでいきましょう。
ただし、妊娠中・授乳中の方は摂取を控えていただくよう注意してください。[12]
毎日の健康サポートにエクエルを取り入れよう
更年期症状の改善や健康維持のためには、規則正しい生活習慣が基本となります。
安遠さん
栄養バランスのとれた食事・適度な運動・十分な睡眠時間の確保はとても大事です。
サプリメントは栄養の補助として、自分にとって必要なものを取り入れることを心がけていきましょう。
エクエルは今回紹介した通り、さまざまな効果を持つサプリメントです
ご自身の健康と美容のサポートとして、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【参照】
[1]大塚製薬エクエル>エクエルについて>エクエルの製造方法
[2]更年期ラボ>エクオールについて
[3]大豆由来の新規成分”エクオール”の最新知見/PDFページP4
[4]更年期ラボ>エクオールについて>あなたはエクオールを作れる?作れない?
[5]大塚製薬>健康と病気>更年期も元気に過ごそう>エクオールの研究>更年期症状の改善
[6]大塚製薬>健康と病気>更年期も元気に過ごそう>エクオールの研究>骨吸収を軽減
[7]大塚製薬>健康と病気>更年期も元気に過ごそう>エクオールの研究>肌の影響
[8][9]大塚製薬>健康と病気>更年期も元気に過ごそう>エクオールの研究>メタボリックシンドロームの改善
[10]更年期ラボ>エクオールについて>手指の痛みや痺れ
[12]大塚製薬のエルシリーズ>よくある質問
【引用】
[11]更年期ラボTOP>エクオールについて>エクオールFAQ
薬剤師ライター:安遠 もこ(あんどう もこ)さん
都内薬科大学卒。ドラッグストアの調剤部門勤務後、派遣薬剤師として多くの調剤薬局を経験。その後、総合病院の門前薬局で幅広い科目に応対し、現在は管理薬剤師として勤務。
女性の悩みや漢方医学などをメインに執筆活動を行っています。
運営しているブログでは、趣味の読書やグルメ情報、生活に役立つ情報を発信中。
Twitter:https://twitter.com/8mocosmoco8
note:https://moco-moco-blog.com
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